チタンとはいつ頃発見されたのでしょうか?実は18世紀に発見されました。現在のように身近に、そして必要不可欠になったチタンの歴史をご紹介します。
18世紀のイギリスの海岸でチタンは発見されました。発見者はイギリスの鉱物学者にして寺僧であったウイリアム・グレゴーでした。
採取した磁性のある黒色の砂の中に新しい金属元素があるに違いないと推定し、この未知の元素を発見地の「メナカン海岸」にちなみ「メナカンと名付けられました。チタンがこうして世に出た瞬間でした。
ウイリアム・グレゴーの発見後、1795年にドイツの科学者クラプロートがるちーる鉱の成分分析を用いて、特異的な酸化物であることを発見。そしてこの新しい金属元素を「チタン」と名付けました。
名前の由来はギリシャ神話に由来します。太古の昔、オリンポスの神々との戦いに敗れた、巨人「タイタン(ティーターン)」は地底の奥深くに封じ込められたという話から、鉱石中に封じ込められた元素として「チタン」として世に名前が生まれました。
発見当時は純粋な金属チタンを取り出すことは不可能でした。しかし鉱砂からチタンの酸化物を抽出したレベルから1910年アメリカの科学者ハンターがついについに純度99.9パーセントのチタンの抽出に成功。
この成功により純粋な金属チタンが誕生しました。
チタンの実用化されたのは1946年の頃よりです。1946年にルクセンブルグの工学者ウィリアム・クロールが「ナトリウム還元法(ハンター法)」をベースとして「マグネシウム還元法(クロール法)」を開発し大量生産を可能にしました。
今日はクロール法が一般的な製錬方法として採用されています。この方法で精製されるチタンはスポンジ状になってることからスポンジチタンとも呼ばれています。
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